人と比べることで自己嫌悪やネガティブ思考にならない方法

「いつも、他人と自分を比べてしまう。」

「そうして自信を無くす日々が続いている。」

「比較する癖を直したい」

私もその悩みを抱えたことがあります。

「どうして自分はこんなにちっぽけなんだろう・・・。」

何回そう思ったことか・・・。

でも、最近になってようやく分かったことは、

自己嫌悪やネガティブ思考の原因は「他人を比較すること」では無かったということです。

原因が分かれば、人と比べることで不幸になりません。

私は、この原因を知ったおかげでとても生きやすくなりました。

あなたにも是非、気づいてほしいですね。

人と比べることが悪いわけではない

人と比べること自体が、

自己嫌悪やネガティブ思考の直接の原因になっているわけではありません。

「比べる」という行為は、その物事の立場や性質を分かりやすくするためにあります。

例えば、オレンジとミカンを比べてみるとどうでしょうか。

果物であることは同じですが、その色や大きさが違うことが分かります。

オレンジとグレープフルーツならどうでしょう。

外見はあまり変わらないですが、中身の色や味が全然違うことが分かるでしょう。

私たちはこのようにして3つの果物それぞれの違いを見つけ、

どれがオレンジで、どれがミカンで、

どれがグレープフルーツなのかを簡単に見分けられるようになるのです。

これは、他人との比較の場合だってそうです。

色々な人と比べていくことによって、自分の特徴や性質を見出していくのです。

例えば、自分が周りよりも身長が高かった場合、

「身長が高いこと」が自分の特徴の1つになります。

また、自分と友人を比較すれば考え方や生活スタイルに様々な違いがあると思います。

そして、その違いが自分の個性であり、その友人の個性でもあるのです。

このように、比較することそのものが悪いわけではありませんし、

むしろ日々の生活に役に立っているものであるといえます。

それでは何故、比較することによって、

「自己嫌悪」や「ネガティブ思考」に陥ってしまうのでしょうか。

原因は「良し悪し」の判断基準にある

どういったことが「良いこと」で「悪いこと」なのか、という判断は誰にでもあります。

ごく一般的なものを挙げてみましょう。

  • 一生懸命働いている人は偉い。働いていない人は悪い。
  • 友達が多いほうが幸せだ。少なければそれほどでもない。
  • 身長の低い人より高い人の方が良い。

こういった基準が世の中の「常識」や「流行」などによって作り出されて、

多くの人々の「良し悪しの判断材料」として機能しています。

この基準こそが「自己嫌悪」や「ネガティブ思考」の原因です。

私たちはこの基準が頭に刻み込まれた状態で他人との比較を行うと、

どうしても自分の悪いところが目立ってしまいます。

そうすると、自分を責め立てたり自信を無くしたりするのです。

例えば、「身長の低い人より高い人の方が良い」という考え方が頭に刻み込まれているまま、

自分と周りとの比較をすればどうなるでしょうか。

自分が周りの人よりも身長が低ければ、

あなたは身長の高い人に負けて自信を無くすでしょう。

「どうして自分はこうなのか。」と、こう言って自己嫌悪に陥るはずです。

逆にもしも、自分が周りの人よりも身長が高ければ、

自信が湧いてきて、自尊心を取り戻すでしょうか?

私の予想だと、それは一時的なものでずっと続くわけではないでしょう。

それは、「身長の低い人より高い人の方が良い」という判断基準は、

とても的を得ているとは思わないからです。

身長が低い人が好きな人だっているし、

逆に背が高いと周りの人を圧倒してしまい、人間関係を築きにくくなるかもしれません。

だから、この判断基準は状況や考え方次第で簡単に変えることができてしまいます。

100%良いもの、100%悪いものなんてこの世の中には無いのです。

背の高い人は、「身長の低い人より高い人の方が良い」という基準に優越感を覚えますが、

それは永遠に続くわけではありません。

色々な現実を経験していくうちにそれが間違いであることに気づくのです。

身長に限らず、私たちは色々な判断基準に惑わされています。

そして、「比較」によって自分の「悪い部分」が明らかにされてしまうから、

自分を嫌ったり、マイナス思考になってしまうのです。

自己嫌悪やネガティブ思考にならない方法

「良いことなのか、悪いことなのか」をもう一度考えてみる

ここで1つの解決策がもうすでに分かっています。

それは、「良いと言われているものは本当に良いものか」、

逆に「悪いと言われているものは本当に悪いものなのか」をしっかりと考えることです。

世の中には、「これが良い」「これが悪い」というメッセージが溢れまくっています。

そして、そのようなメッセージをよく理解もせずに鵜呑みにするから、

結果的に、いつの間にか自己嫌悪になっているのです。

他人との比較で悩まないためには、

このようなメッセージに対して、「自分にとってはどうなのか」、

「果たしてそれは本当に正しいことなのか」を一度吟味する必要があります。

周りとの比較に使っていた「良し悪し」が真実ではないと分かったのならば、

もう悩む必要はありません。

嘘だと分かったものに振り回される人はいないのですから。

他人の代わりに自分を比較する

しかし、「良いこと」と「悪いこと」を再確認した後でも、

他人との比較に苦しむときもあります。

それは、周りとの比較に使っていた「良し悪し」が真実で、

自分が「悪し」の方にいた場合です。

この時はどうしても落ち込んでしまいます。

こんな時は「自己改善」によって切り抜けましょう。

ここでは、他人とどれだけ差があるのかを考えるのではなく、

「昨日の自分」と「今日の自分」がどれだけ差があるのかを見ます。

そうすると、自分を改善することによって、

「昨日の自分」よりかは「今日の自分の方」がイケてると感じる事ができます。

自己研磨によって昨日よりも良い自分をつくることを意識して繰り返していけば、

自尊心やプラス思考を保ったまま「他人より良い自分」に生まれ変わることができるのです。

こうなれば、他人と比較して落ち込むなんてこともありません。

競争することをやめる

他人との比較をやらせる競争原理というものがあります。

絶対的に良いとされるものを目指すように仕向けられ、

それを目指せていない者には、周りとの比較によって罪悪感を植え付けることで躾をします。

競争原理は、他人との比較で不幸になる原因の1つです。

なぜなら、ここにもまた「良し悪し」の判断基準があるからです。

しかも、その「良し悪し」は絶対的なものだとされているので、

状況や考え方によって変わることはありません。

唯一の解決策はその競争を棄権することです。

あなたがもし競争原理に巻き込まれているのであれば、

それを客観的に見つめ、距離を置くことが望ましいでしょう。

競争がもたらす、さらなる苦しみ

競争には勝敗があります。

それは、他人と比較してどちらが良かったのかを判断して決めます。

良かった方は「勝ち組」とされ、悪かった方は「負け組」とされるのです。

しかし、それまでだったらまだマシでした。

それは、小学校の運動会で行われるような「徒競走」と違い、

競争社会には「ハッキリとした終わりが無い」のです。

だから、いつ追い抜かれるのかが分からない。

勝ち組は常に勝ち続ける必要があり、負け組は勝つまで頑張らなければいけないのです。

自分が勝者になるために、

元々は仲間であった人たちを蹴落とすようなことも起きるでしょう。

苦しみはそれだけにとどまりません。

競争社会には絶対的に良いとされるものがありました。

しかし、それが本当に良いものなのかどうかはまた別問題です。

せっかく頑張って獲得してきたものが自分にとっては良いものではなかった場合、

それまでの時間をドブに捨ててしまったことになるのです。

競争することを止めることは、他人の比較の他に、

このような苦しみから解放されるための第一歩だと言えましょう。